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「読んだら忘れない」読書法(脳科学ベース)

みなさんこんにちは、ナカムラエイタです。

 

読んだ本の内容を覚えておくためにぼくがやっていることを紹介します。

ぼくはサラリーマンをしながら1年で100冊以上の本を読みますが、同僚や友達からどうやったらそんなに本をたくさん読めるんですかとか、そもそもそれだけの量を覚えられるんですかみたいなことを結構聞かれます。たくさん本を読んでも、覚えていなかったらあまり意味がないですよね。家族や友達とのコミュニケーションや、ビジネスシーンでとっさの時に思い出してトークを繰り広げることができなかったら、インテリジェンスを披露することができません。そもそも自分の中で実際に知識として蓄積されていなければ、あまり本を読んだ意味がありません。より多くのことを覚えておくためにぼくがしていることを紹介します。

今回の記事は小説ではなく、何かを説明するために書かれた本について、ということになります。人間の脳がどうやって記憶を残しているのかを理解しながら、本の内容を記憶していってほしいと思います。

読書準備

みなさん、本を読む前に何をしますか?本を手に取ってまず何をしますか?ぼくはいきなり本文を読みません。「読書準備」と呼んでいる一連の準備を行います。

 

目的を書き記す

一番最初にやって欲しいのは、その本を読む目的を考えるということです。その本を読んで何を得たいのか、どんなことを知りたいのかということです。人間の脳は意味のある情報しか頭に残さないようになっています。見たこと聞いたことを全部は覚えません。脳は常にエネルギーを節約しようとするので、興味を持っていることしか覚えないのです。そのため目的をもって能動的に読まないといけません。目次に目を通したりして、この部分を具体的に知りたいとか、筆者の考え方を知りたいとか、自分にどう活かしたいのかとか、そういう事を書き留めておいたら良いと思います。

 

前情報を入れる

著者の情報、前書き、後書き、そして参考文献欄を先にチェックします。これで、どんな人が、どんな内容を、どんな書籍や論文を参考にして書いたものかが、おおよそ把握できるからです。(最近よく参考文献の欄がない本がありますが、そういうものについは、この本は大丈夫か?という視点で読みます。先行研究や参考資料に基づかないまま、自分の考えのみを述べた内容の可能性があるからです。人の意見をあたかも自分の意見かのように書いている可能性もあります。

 

目次から想像を膨らませる

目次はじっくりと時間をかけて全てに目を通します。その本の構成を把握するということも大事ですが、どんな内容が書かれているのか想像するのです。その予測に対して意外な展開が起こったりしたほうが頭に残りますよね?予想を裏切られたときに、脳は情報を記憶しようと働くのです。

 

ポイントを掴む

次にもう少し詳細を見て行くために、ページをめくります。しかし、本文は読まずに、項目タイトルなどを拾い、箇条書きや図解をチェックします。「まとめ」のようなものがあったら、それもチェックします。ここまでで、主なトピックはピックアップできているので、筆者の言いたいことはおおよそ理解できてしまいます。こうすることで、脳がこれからどんな情報が入ってくるかということに対して、準備万端な状態になります。また、好奇心や興味も膨らんできますね。

 

ここまでで、どんな人が、どんな内容を書いているか、なんとなくつかめてきました。そして、その本の構成、主なトピックも把握しています。そして、疑問点、楽しみな点、色々想像も膨らんでいます。ここから実際に解説や例示を読んでいくことで、興味や意外性で脳を刺激し、体系的に情報を結合させ、理解し、記憶していきます。

 

読書

ここから実際に本文を読み進めていきます。

 

ハイライト術

蛍光ペンなどでのハイライトは自分の興味・関心のある箇所を見返すのに、効果があります。ただし、正しく行わなければいけません。ハイライト箇所が多くなりすぎたという経験がありませんか?また、読むことよりも、線を引くことに集中してしまったという経験がありませんか?線を引くよりも、まずはしっかり読むことが大事。先にまとまった項目を読んでしまってから、あとで立ち返って線を引くことをお奨めします 。そうすることで、読むことに集中し、ハイライトし過ぎを防ぎます。新鮮な驚きに関しては、その感覚を残しておくべく、すぐさまハイライトし、簡潔に感想をメモします。

Kindleなどe-readerを使っているなら、ハイライトやメモしたものをまとめて見る機能があります。ぼくはKindle派で、ハイライト箇所を一括で見れる機能は後から見返すときに便利です。

※ハイライトのしすぎは、本の色をかえるだけで、何も得られません。

 

メモを取り、内容を整理する

頭を整理するためにメモを取ったらいいでしょう。キーワードや箇条書き、図や矢印をつかって簡潔にメモし、内容を整理しながら体系的に頭に入れていきましょう。ある程度のかたまりを読んでからメモをするのがポイントですね。一つの章を読み終えてからというほどでもないですが、一つの節を読み終えてからぐらいが良いかなと思います。すぐに書き始めると、木を見て森を見ずの状態です。全体のロジックや後の流れが分からないまま、むやみに書くことはお薦めしません。一度しっかり読んでから、そこから重要なことについてメモを取っていきましょう。重要な部分ってどうやったらわかるの?何をどれぐらいメモすればいいの?と思われるかもしれません。本に「まとめ」部分があれば、正直、そこからピックアップすればいいでしょう。一般的には、キーワードは太字になったりしていることが多いですし、「つまり」「要するに」などのワードの後は筆者の強調したいことが書かれていると思います。

覚えておきたいと思ったことや、意外に感じたこともメモしたら良いでしょう。そのために「読書準備」で、目的を考えたり、想像を膨らませたりしておいたわけです。メモはあまり多くを書いてはいけません。長さや、フォーマットはあなた次第です。何度も繰り返すことでよくなっていくと思います。

例示リンク

 

自分で追加情報を探す

本の内容で興味・関心があること、また分からないことがあれば、積極的に自分で調べましょう。内容を深掘りし、補完していく作業です。これには二つのメリットがあります。脳の中で追加情報が有機的に繋がり、記憶を強固なものにしていきます。また、興味レベルが高く保たれます。active learningと呼ばれますが、自発的な興味・関心は学習と長期記憶に最も重要な要素になります。時間があるなら、他のソースにあたってみて、別の角度からもチェックしてみると良いでしょう。他の書籍でも良いし、ウェブ検索でも良いし、美術館、博物館に行って見ても良い、旅行に出てみるのも良いでしょう。



読書後

読み終えた後のアクションも大切です。

 

読んだ本をまとめる

普通に読むと「面白かったー!」で終わってしまうんですね。面白かったという記憶は残るが、内容が残らないんです。いざ人に話してみようとすると、あれ?となります。脳の仕組みでいうと、他人のことはあまり頭に残らないんですね。自分のことや、生きていくのに必要なことは頭に残りますよね。なので、自分なりの言葉で感想や内容を要約するといいでしょう。章をすべて読み終えたら、章の内容をまとめていきます。何が意外だったか、感情を入れて感想を書いてください。ノート1ページ分ぐらいが良いかと思います。

そして、人の記憶は能動的に思い出すことで、記憶されていきます。active recallというテクニックです。本を見返さずに一度自分の頭の中から絞り出して、言語化してみると良いでしょう。「なんだったっけなー」と思い出せなくて思い出そうとする。これが大事です。しばらく考えて思い出せなければ、本をみてください。要約はクイズ形式のように質問と回答で書いておくと、なお良いでしょう。

書く内容ですが、主要ポイントをピックアップし、長くは書かないことです。非常に濃くまとめたバージョンを作ります。最も重要なポイントだけで良いと思います。

 

アウトプット

インプットしたことを思い出そうとするときに記憶するということお話しました。本の内容を人に教えてみましょう。これはとても効果があります。話してみると、あーここの理解があやふやだな、覚えてないなっていうのが分かります。忘れて思い出そうとする、悔しい気持ちが人間の記憶を作ります。spaced recallというテクニックもあり、時間をあけてから思い出す作業をすると、これも長期記憶に役立ちます。友達と関連の話題が出たら、積極的に自分の知っている知識をアウトプットしましょう。

レビューを書くのもいいでしょう。覚えてない箇所は一旦思い出そうと悩んでみて、ギブアップであれば、メモを見る、本を見る、そして書き進めます。このようにすればかなり記憶に残りますので、どんどんアウトプットしていきましょう。


以上、「読んだら忘れない」読み方、参考にしてみてください。

継続してたくさんの本を読む方法はこちらから。

lucas-fernandez.hatenablog.com