仕事で自分を磨くblog

モチベーション高く元気に仕事して、生活を送ってる。 周りの人がそんなふうになれる手助けができればと思っています。

コロナ対応に見る、良心と規律の崩壊 『カエルの楽園2020』から学ぶこと

さて、皆さんは日本のコロナ対応についてどのように思われているでしょうか。ぼくは、日本政府の対応のまずさと、一部の(あるいは多くの)日本国民の対応のまずさに、不安に思う毎日。憤りさえ感じています。

 

コロナを迎える時期の人々の状態は人それぞれだったでしょう。個人的な話で恐縮ですが、ぼくの妻は妊娠中です。この5月末か6月頭には生まれるだろう、ぼくがコロナを迎えたのはまさにそんな時期です。医療崩壊が連鎖すれば、最悪の場合分娩をする場所もないような事態も想定されます。この世に生まれた瞬間あるいは生まれる前からコロナの脅威にさらされる子たちのことを考えると不安でなりませんし、ぼくや妻、そして生まれてくる子の為に、どうウィルスから避けるのかを真剣に考えなければいけません。妊婦に関わらず、様々な状態でコロナの打撃を受け、様々な思いをした人がいるでしょう。

これからの日本を生きるぼくたちは、今回のことをしっかりと反省して、これからに活かしていかなければいけないのではないでしょうか。

 

百田尚樹『カエルの楽園2020』、彼の主張は横へ置いておいても、政府や国民のイケテナイ対応を浮き彫りにしたものという意味で読む価値があります。

この文章はネタバレを含みます。

 

『カエルの楽園2020』は、原作の『カエルの楽園』の続編となる本物語です。(原作『カエルの楽園』の考察は下記リンクから。)

lucas-fernandez.hatenablog.com

 

 

 

 

1. 日本政府の対応

ぼくが思う政府の対応のまずさは、無策、全てが後手後手、付け焼き刃的だということ。最初から抜本的な手を打っていれば、その時は痛みを伴うかもしれませんが、台湾のように一気に解決をできただろうというということです。それをダラダラと後手後手の対応しうか打てなかった為、日本でも感染は拡大し、不要な死者を出し、中小企業には大ダメージを与える結果になったのです。もしかしたら、運よくこのまま収束に向かうかもしれません。(このブログを書いているのは、2020/5/10、非常事態宣言の延長で東京都の新規感染者が50人以下ぐらいまで落ち着いて来た頃です)しかし、それは結果論でしかありあません。日本人とコロナの相性が、感染拡大を緩やかにしただけのことです。あれだけの対策をやっているヨーロッパ諸国でさえ、あそこまでの死者が出ているのですから。日本のこのしょぼい対応で、コロナとの相性がヨーロッパ並みの勢いでヒットしていた場合、日本は壊滅状態になっていたことでしょう。

それをカエルの世界に託して描いたのがこの物語です。百田氏の視点から、という前提にはなりますが、日本の対応のまずさが誰にでもわかりやすいように描かれています。

リンク

2. 日本国民の対応

どうした日本!?というのが率直な思いです。良心と規律で、自己統制のできる、世界一秩序正しい国だと、ぼくは日本人としてのプライドを持っていました。でもそれがもう過去のもので、幻想だったんだということを今回のことで知りました。ライブハウスに繰り出し感染拡大、陽性と判明しても出勤したり移動したりする人々、非常事態宣言が出ても外に出歩く多くの人々、県外の車に傷をつけるいたずら、これらはぼくが自負していた日本人としての誇りとは真逆を体現したものです。キングカズの、日本人の誇りに訴えかけ、自己統制を求めたコメントも虚しく雑踏にかき消されますね。

ぼくが見る一部の(あるいは多くの)人々の行動は、楽観主義に基づく行動であり、賢明とは言えないものでした。政府のまずさと同様ですが、最初に我慢して一気に自粛すれば、短い間の痛みを耐えるだけで、延々と出血を垂れ流すことはないのです。しかし、日本国民は後者を選択し、今拡大した出血を見てなお不感症、そんな感じではないでしょうか?大局を見ることができず、楽観主義的で、利己的な国民性になってしまったのです。

 

3. ぼくが言いたいこと「考えよう」

ぼくは百田氏の視点や見解、方針がすべて正しいとは思っていません。ただ、日本の国のあり方に警鐘を鳴らし、政治のあり方に一石を投じた意味で、非常に価値のある物語だと思っています。むしろ、この物語で主張を試みたような、経済優先の拙速な出口戦略が良いとは思っていません。きちんと最悪のケースを想定すべきと思っています。

ぼくが言いたいのは、日本人ひとりひとりが自分ごととして日本を捉えなくちゃいけないってこと。政府や他人の決定がそのまま進行すると、日本国はどうなっていくのかを想像力を膨らませなくちゃいけないってこと。それで良いのか、違和感があるのか、反対なのか、意見を持つべきだってこと。できればそれを発信していくこと。そういうことを実践していきましょうよ。最悪、投票しましょう。今の政府が決定した内容によって影響を受けた世界を生きていくのは、それを決定した政府の年配たちご本人ではありません。影響を受けるのはぼくたちです。まずは、正しい情報を知ることから始めましょう。

ワイドショーからの情報収集も良いですが、偏っているかもしれませんのでご用心を。本をたくさん読んで情報を収集し、世の中を知ろう。 そしてぼくたちの未来について考え、行動しよう。 

lucas-fernandez.hatenablog.com